トキメキを感じてしまうのは悪い事なのかな?

ふと目を上げたとき、井ノ原が視界のはじに映った。

え…?

見ると彼の髪が、茶色に染まっている。

なんだかイヤでショックを受けている自分に気づいた。

私は黒い髪の人がタイプだし、自分も黒髪だ。

だから井ノ原が遠くへ行ってしまったみたいで胸騒ぎが止まらなかった。

髪を染めたなんていう、ささいな事なのにいてもたってもいられなくて。

教室を出て行ってしまった彼にメールをした。 

 

「髪染めたの!?」

「うん!なんとなく(笑)」

 

なんとなくかよ!!まー、染める時なんてなんとなくかもしんないけど!

その気まぐれでこっちは訳わからん不安に襲われたじゃないか!!

 

「黒い方がスキだったのに…」

「じゃーもうキライ??笑」 

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揺れる乙女心

もし雄也先輩と付き合ってなかったら…


確実に


好きになってた人がいる。


それは同じ学科の友達―「井ノ原」。


はじめて見た時から、ときめきを感じてしまっていた。


話してみると、すごくいい奴で


もっと近い存在になりたいと隠れて願っていた。


だから…あの時。


君があそこにいたあの時、駆け出さずにはいられなかったんだよ。